インフレとは何か

インフレの正式名称は「インフレーション」です。
一般的に、物価上昇が続く状態をいいます。

物価は、物の値段です。
物価と生活費は、ほぼ同じであると考えられています。

例を挙げると、第1次石油ショックが起きた1974年時点の日本におけるインフレ率は、23%を記録しました。
解りやすくいうと、1ヶ月あたり10万円だった家族の生活費が、翌年には12万円以上となったわけです。

インフレは、長期にわたり人々の悩みの種となってきました。
おまけに、原因解明・防止策が特定されたわけでもありません。
一般的に、原因としては以下のような例が指摘されています。

○コスト・プッシュ
└原材料・賃金の上昇に伴って物価も上昇する

○ディマンド・プル
└物の需要=購入希望者の増加に伴って物価も上昇する

金融の視点で見ると、インフレは物価上昇ではなく、現金価値の下落と考えられています。
その理由は、「物価=物と現金を交換する事である」という点から説明できます。
交換する物は以前と同じ物であっても、従来より多額の現金を要する……つまり交換比率の悪化は、現金の価値が下落しているためです。
現金の価値が下落する事を考慮すると、インフレは現金の権威・信頼の失墜が要因なのです。

photo

為替とは何か

「為替」という言葉を、銀行業務に携わっていない人が聞くと、多くは外国為替を連想するでしょう。
それでは、「外国為替」という言葉はどうでしょうか。
1ドル=120円といった外国為替相場……つまり、特定の国の通貨で他国通貨を売買する際の、交換比率(価格)を連想する事でしょう。

ところが、従来の為替は、そこまで格好のつく存在ではありません。
生活の知恵を基に作られた、「現金を遠方へ移動させる方法」です。

ここでは、1億円を東京から大阪へ移動させると仮定して説明します。
1億円もの大金を現金で持ち歩く事は危険が伴います。
また、100万円の札束×100個として考えると、結構な重量でもあります。

こんな時は、東京・大阪双方に店舗を構える金融機関が重宝します。
東京の店舗に1億円を預金して預金証明証を発行してもらい、それを大阪まで持って行けば済むのです。
預金証明証の受取人は、大阪にある同一金融機関支店で、現金1億円を受け取れます。

これらの行動が可能であるのは、この金融機関が東京・大阪双方に店舗を構えており、両店舗に多額の現金を有している事が理由です。
大阪の店舗に十分な現金が存在しない場合、現金を東京の店舗から大阪の店舗へ移送する必要があるため、結局は苦労する事になります。
しかし、金融機関が十分な規模にまで成長すると、現金を移送する必要もなくなります。

本来の為替は、金融機関が現金を移送する役割を持っていました。
外国為替もその延長線上にあり、現金を他国へ移送する方法として用いられていたのです。

そんな為替のサポート的存在となるのが、小切手と約束手形です。

小切手は、自身の預金口座から指定額の引き出しを認める書面です。
日本において、われわれ一般個人が小切手のお世話になる機会は、まずないでしょう。
しかし、イギリスやアメリカでは、支払い方法の1つとして現在も一般的に利用されています。

約束手形は、指定額を将来の特定日に支払うため、来訪を要求する書面です。
現金支払いの代わりに用いられる点では、小切手と似ています。
ところが、支払いのタイミングが将来に設定されている点が異なり、言ってしまえば1つの借金です。
約束手形の支払人の口座に入金されている額が、支払額を下回っている状態を、不渡りといいます。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ